5687
シングル(その2)

前回製作した超ミニの5687シングルが思った以上にいい感じだった。嫁に出したのでまた聞きたくなって製作した。  前回は出力トランスに春日無線の41-357を使ったが、今回は同じ春日無線のKA5730を使用した。ケースはヘッドフォンアンプに使用したタカチのHENシリーズ。サイドにFINがあり真空管アンプには似合わないのではとも思ったが、なんせ熱のかたまりの5687だから放熱を考えると悪くはないし、完成してみると精悍な感じがする。 あと従来使用していたアルプスの16φの安物ボリュームに替えてうわさのLINKMANのR1610Gを使用した。同じ価格なのに全然いい感じなので気に入っている。 試聴してみるとさすがに低域の伸びが違う。もろトランスの違いか。でも最初はちょっともさっとした感じもしていた。NO-NFBだからか、DFを計測するまでも無いとも思った。しかし1週間ほど聞いていたら感じが違ってきた。   
その後しばらく聞いていたが、なにか やはりもっさり感がぬぐえない。思い切ってアンプ部分の定数変更。真空管まわりの部品全部はずしてきれいにしてやりかえた。前段の負荷抵抗を50kにしてプレート電流を1.8mA→2.5mAにした。カソードのパスコンをToshinのオーディオ用に、カップリングコンデンサーをシズキのPPに変更。さっそく試聴! うん、すっきり!もっさり感が無くなり54Bよりも低域が素直な感じ。耳からうろこだな!同じ1W弱なのに以前つくったミニアンプたちと較べてエネルギー量が多い、音が豊かな感じがする。まあ、この球は見かけよりもごつい使い方があってるな。 けっきょく1号機と同じ回路ですが。


こっちをクリックすると改造後の回路図
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